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書聖・中俣天游先生のご息女と御対面

 

書聖として名高い、故・中俣天游先生のご息女より、拙著『故郷〜魂の故郷への回帰 書芸家壮弦ものがたり』を数冊ご所望いただき、長岡市内の御宅まで、ご挨拶がてらお届けしてまいりました。

中俣天游先生は、拙著でも紹介させていただいております通り、もはや伝説となっている日本屈指の書の大家、中俣四兄弟の四男であり、自分が新潟大学の学生時代、わずか1年間ですが、『書道実習』の講座でお世話になった恩師のお一人です。
その功績を書くと長くなりますので、ご興味のある方は、どうぞ拙著をお読みください。

ご息女とは初対面でしたが、よく中俣四兄弟と言われるけれど、実は7人の兄弟姉妹で、末弟の方は、とても兄さんたちに書ではかなわないと言って英語の先生になったとか、天游先生は中央の書壇にはあまり関心がなく、生涯を通して我が道を行かれた、などという初耳のお話も色々と身近に伺わせていただくことができた上、貴重な作品集までいただき、感無量でした。

 

ちなみに1枚目の写真は、いただいた天游先生の作品集。

そして2枚目の写真が面白いのですが、左が四男の天游先生の作品集、上が三男の故・中俣苗邦先生(太空会会長、書誌『太空』主幹)の作品集、そして右が、北越書道会会長、書誌『蘭亭』の発行人で、手本を書かせたら日本一と謳われた次男の中俣斗山先生のお手本集となっています。
ご息女曰く、兄弟がそれぞれに個性的で、さほど仲がよかったわけではないが、祖父が病床に伏した時に一度だけ、四兄弟が一枚の紙に合作で励ましの言葉を書いた掛け軸が遺っているそうで、そうした貴重な作品資料まで拝見させていただくこ
とができました。

ということで、また大変貴重な時間を過ごさせていただき感謝に堪えません。
最後になりましたが、このご縁を繋げてくださり、同席くださった共通の友人のSさんに、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。


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