一昨年、ロゴ書を揮毫させていただいた小山本家酒造さんの紙パック酒『くらのすけ』を十日町のイオンで見かけて思わず購入。
先にご紹介させていただいた、同じく小山本家酒造さんの『おいしい大吟醸』は、さすがに大吟醸だけに、価格も少し高めで味も芳醇ですが、こちらの『くらのすけ』はまた、求めやすい価格な上に、国産米100%使用とのことで飲みやすく、「えっ?! この価格でコレ?!」と驚くような美味しいお酒となっております。
スーパーや酒販店でお見かけの節は、ぜひお求めの上、ご賞味ください。
ロゴ書に関して少し述べさせていただきますと、この「くらのすけ」のような、ひらがなだけのロゴ書は、シンプルなだけに漢字のロゴとはまたちがった難しさがあります。ひらがなをお習字のようにキレイに書き連ねても、存在感のあるロゴ書とはならないからです。
カタチとともに線質も大事です。特に日本酒ロゴの場合は、筆線の輪郭の微妙な滲みやヨレが味わいを生むことから、輪郭線の表情への配慮が必要です。ただ、それも計算して作り込むのではなく、瞬間のインスピレーションをもって一筆で表す技量が求められるのが、ロゴ書制作の難しさであり、また醍醐味でもあります。
このように、書は宇宙自然の理法をもって、心、魂を伝える芸術であり、そこを買っていただき、「書はぜひ壮弦に」とおしゃってくださるクライアントさんに恵まれていることに、いつも感謝しております。
様々な物事がAI化されていく昨今にあって、今後とも、ロボットでは表し得ない、人の手になる書の力を示し、その魅力を世界に発信し続けていきたいと思います。
SOGEN制作のロゴ書