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除雪

立春も過ぎたてがんに、冬に逆戻り

苗場酒造さんのある隣りの津南町は、なんと積雪が4M50㎝までいったそうで・・・

雪国のみなさん、雪のけ、どうぞ気をつけて☃️

 

除けても除けても容赦なく降ってくる、魔物のような豪雪地帯の雪。

その雪を相手に、明けても暮れてもただ黙々と除け続けるしかない暮らしはハンパなく大変である。が、そこに禅行にも似た一つの救いのカタチを見るのは自分だけだろうか。

そして除雪しながら想うのは、この難行を、パーキンソン病の父の介護をしながら20年間、また父の亡きあと10年間一人暮らしをしながら84歳の歳までやり通した母のこと。

生前、母から「この家をどうしてくれるんだ!」と口やかましく言われて、「この家は将来、誰も住まないから、壊すだけだ」と冷たく返した日のことが頭に焼き付いて離れない。だから、その罪滅ぼしではないけれど、できれば母が他界した歳までは、自分が雪のけをしながら、出来るかぎり、この家を守っていけたらと願っている。蓋し、自分にとって除雪はタダの作業ではなく、母への鎮魂の行であり、同時に、この豪雪の地にあって、同じように雪と向き合って暮らしていた先祖と地域の人々に思いを馳せる機会でもあるのだ。